実は2年半前に思い切って起業したけどわずか1年半でアッサリ諦めた話。

最初は起業なんてするつもり全然なかった。そもそも興味もなかった。

 

それでも自分の中の「何か」を変えたくて。

変えたくて、変えたくて、今とは全然違うライフスタイルを想像してみた。

 

たくさん想像して、シュミレーションして、もうこれしかないって思ったんだよね。

その時はもちろん、ものすごくいいアイディアだなぁって思ったし、とびきり思い切ったことをしてみたら、「何か」が大きく変わると思っていた。

 

……今思えば、その割にはちょっと根性がなかったよなぁとは思う。

 

私の原動力は「楽しさ」「ワクワク」だけど、それだけでは笑っちゃうくらい、全くお金にならなくて。

 

世の中の成功者はみんな言うんだ。

「お金じゃないよ」って。「お金は後からついてくるから」って。

 

最初からなんでも上手く人なんていない、大事なのはいかに自分を信じて続けることが出来るか、だってね。

 

ウーン、、色々と真に受けた私も悪いんだけど、ぶっちゃけ絶対それだけじゃないよね。

 

まず、これがビジネスであるという意識が私の中になかったし、ゆえにお金を稼ぐための努力もしてこなかったんだもん。

当たり前っていえば当たり前の話で。

 

「それでも楽しくやれればいいや〜♪」と思ってボランティア感覚でやってたのはホントに最初のうちだけ。

 

大半はどんどん目減りする貯金に恐怖し、月々の支払いに怯え、集客すれどもすれども全然集まらずに落ち込む日々。(赤字でやってた体験会だけは大盛況ー!!)

 

だからといって、「ほんならうまいことやって補助金を取ってやろう」とかそんな気概も持てず。

 

最終的にずっと来てくれていたわずかな生徒さんも来なくなり、誰からも見向きもされなくなって見事に私の中のモチベーションは0になっていった。

 

本当いうとまだ教室のInstagramページは残っているし、ハッキリと「辞めます」って公言もしていない(そもそも誰も気にしてないだろうし)。

ただ現在は新規募集を一切せず完全にフェードアウトしているような状態だ。

 

これがもし私の「本当にやりたいこと」だったならばきっとなんとしてでもやっただろうな、と。

超温厚な旦那様が控えめに「そろそろ家の貯金ヤバいんじゃないか?」と言ってきても、色々工夫して、やれることはなんでもやって、頑張って再興したと思う。

 

だけど、貯金が尽きたとき、私の中で出た結論は「あ、もう辞めよう」だった。

 

ホントにアッサリと。

 

結局、やっぱりその程度だったんでしょう。

 

ただ起業した時に応援してくれた人たちと、短い間だけど通ってくれたわずかな生徒さんとその親御さん、(そして自分で作ったひどく不格好なロゴマークと教室の名前にも)ーに対する罪悪感だけがずんと胸に残っている。

 

もちろん、こうなることも事前に全く予想しなかったわけじゃない。

やれるのか、やれないのか…やってみないとわからない、なら私はやってみたい!!っていう思いが当時は非常に強かったし、その勢いとかエネルギー、たぶんそこまではよかった。

 

今は…、

思い切ってやってみたことと、結果こうなったことについては「やらなきゃ良かった」と後悔しているわけでもない。

けど、じゃあ「そこから何を学んだ?」にも答えが出ていない。

 

今後また心を入れ替えて?教室を再開するのか、それとも全然違うことを始めるのか、それもわからない。

 

ただ、この経験が結局私にとっては何だったのか、何か意味があるものであってほしいなとだけは思っている。