10代の頃大好きだったモノ・コトを思い出してみる①〜フェリシモの話。

突然ですが、昔夢中になった、心底ワクワクしたモノ・コトを振り返ってみたくなったのです。

10代前半の頃の、好きなモノにかける純粋な想いって宝ですよね。

ご紹介するのは【からっぽ】がだいたい11〜15才くらいの時のマイブームなので、もうザックリと25年かそれよりも前くらいでしょうか…。

しかも都心からかなり離れた僻地に住んでおりましたので、当時にしても色々と情報(流行)は遅れていたと思います。

 

まず、少女の頃の私にめちゃくちゃ影響を与えたのが、通信販売のフェリシモです。

 

フェリシモの商品カタログは当時「ハイセンス絵本」という名前の非常に分厚い冊子でして、扱っている商品は今よりもずっと高級感がありましたし、他ではちょっと見かけないような個性的なものばかりでした。

それが海外風のセンスの良い写真で紹介されていて、ひとつひとつに詩的な美しいネーミングがつけられていました。

商品カタログというよりもまるで詩画集のようなデザイン。

本屋さんで売られている姿も、他の無料の通販カタログとは全然違っていて大変気高かったのです。

商品は独特の"コレクション形式"で、柄や色違いのもののうちどれが届くかわからないドキドキ感や、毎月少しずつお気に入りを集めていくようなワクワク感も画期的なシステムでした。

 

赤毛のアンのような夢見がち少女にはそれだけでも充分すぎるくらい刺さる内容だったのですが、そんなフェリシモから10代の女の子にドンピシャの新コレクションがスタートします。

その名も「ジョリーホッケースティックス」(=通称:ジョリホ)!!

 

イギリスの古いスラングからきてるネーミングのようなのですが、当初イギリス寄宿舎で生活している女の子たちが商品を紹介する…みたいなスタイルで始まりました。

例えば「ハーイ201号室のナンシーよ。私のお気に入りを紹介するわね。」みたいな…。かなりウロ覚えだけど。。

 

小さい頃からイギリスのファンタジー童話を読みまくっていた私からしたらイギリス寄宿舎生活とか憧れでしかなかったわけです。

(いや、実際には人付き合いが苦手で他人といると極端に疲れてしまうため、"寮での集団生活"とか絶対にむいてないんですけど、なんかとにかく憧れの対象だった…)

 

商品も英国風のチェック柄や紋章の入ったバッグやステーショナリー、マーガレットちゃんっていう名前のカエルのキャラクターなどなど可愛いもの盛りだくさんで、載ってるものは全部欲しい!!って感じでしたね〜。子供心にも「なんでこんなに心を掴むのがうまいのか…」と思っていたもの。

月2,000円か3,000円のお小遣いをやりくりして色々と買い集めましたが、それよりもカタログを眺めてるだけで幸せな日々だったなー。

 

そういえば、今では全然珍しくもなんともないフレーバードティーですが、フレーバードティーのこともジョリホのカタログで見て初めて知ったのですよ。

片田舎の子供が初めてキャラメルティーやトロピカルティーの存在を知った時の衝撃ったらなかった…。

一体どんな味がするのかしらと何時間もワクワク想像を膨らませることができたものです。(まぁ、ちょっと変わったフワフワした子供でしたので…)

 

なくなってしまったのが心底残念な、大切な思い出のひとつです。

 

さて、大好きだった「ジョリーホッケースティックス」はなくなってしまいましたし、私も同じように成長して少し離れるのですが、それでも毎年クリスマス前に発売される「サンタブック」はずっと特別な存在でした。

世界中から取り寄せた特別なクリスマスの商品だったり、やはり他では見たこともないような個性的な商品、それもこの時期にしか手に入らないものがたくさん詰まっていました。

ツリーやオーナメント、アクセサリー、ちょっとユニークな雑貨たち。

そうそう、サンタブックで当時お付き合いしていた彼に「24時間のアナログ時計」なるものを買ってプレゼントしたんです。個性的なものが好きな人だったから大層喜んでくれて、でもぱっと見ややこしくて混乱するよ…って言いながらも楽しんでいる様子でしたよ。

たぶん今はどこにも売ってないんじゃないかしら。あー自分用にも買っておけば良かったなーなんて思いつつ、当時高校生だった私には結構な高級品だったのですけどね。

 

自分用には大人になってから500色の色鉛筆を買いました。

芯が硬くて折れやすくて画材としてはちょっとアレなんですけど、一本一本につけられた詩的な色名が本当に大好きで。「クリームソーダのはじける泡」とか「赤ちゃんの手」とか。

今もネーミングは少し変わったものが売られていると思います。

この色鉛筆、もともとは昔々に(父が)フェリシモで何か商品を買った時にオマケとして付いてきたものを(私を含む3人の姉妹たちに分け与えたものを)集めてたんですけど到底集まらなくて……大人買いってやつですね!

そういえば昔は色々と素敵なオマケ(絵本みたいなしっかりした作りの小さいノートとか)がついてきて、それらもとても大切にしてました。

 

実は今日、「10代の頃に大好きだったモノ・コト」というテーマで記事を書こうと思ったらそのフェリシモのオマケのノートのことを思い出して、それでフェリシモのことを書こうと思ったんですけど、それはまさにそのノートに自分の好きなモノやコトをたくさんたくさん書き留めていたからなんですよね。

ちょうど英語で「◯◯に夢中!」って"crazy about◯◯"って言うのかーって学んだところで、(正直今でも使い方合ってるのかわからないですけど)ノートのタイトルが「私のクレイジーアバウト」とかだった気がします(笑)。

わぁ懐かしい。まだ実家にあのノートあるのかな。

 

そんなわけで実は少女時代の私のすごく大事な部分にちょこちょこ関わっていたフェリシモ

そうそう「ハッピートイズプロジェクト」ってのにも参加してハギレでせっせとぬいぐるみを作って送ったりもしましたね〜。(神戸で大きいクリスマスツリーに飾られた後、戦地とか被災地の子供達へ届けられるという素敵プロジェクトだったと思う)

ハッピートイズプロジェクト自体は今もまだやってるみたいですが、「サンタブック」もそのうちなくなり…、今と昔では全然違う会社みたいになったフェリシモ

 

時代とともにスタイルが変化していくことは仕方がないのかもしれませんが、やっぱり少し寂しいなと思ってしまいます。

 

さて10代の頃に好きだったモノ・コトを色々と箇条書きにして振り返ってみるつもりが書き始めてみたらなんとなんとフェリシモの思い出だけでこんなに長くなってしまって、他のことが全然書けなくなってしまいました(汗)。

また改めてパート2、パート3など思い出しながら書いてみたいと思います。